「執着」ではなく「執念」をみたかった

先送りした『TRUE DETECTIVE』シーズン2の感想の続き
まとめるのが面倒なのでエピソードごとのメモと〆に分けた
ほとんど文句しか出てこない(笑)


◆EP2
総じて退屈
主人公格が多く、それぞれに闇を抱えている描写があるものの、
どれも俗っぽいのでコールの得体の知れなさには及ばない
あ、ひとりやられた(笑)
Lera Lynnが続けて登場

◆EP3
やられたと思ったらショットガンの弾が実はゴムだったので生きてるー
あのまま退場したらインパクトはあったのに(笑)
脚本がありきたりなこともあってシーズン1のような緊張感はない
シーズン1とは逆に冗長な構成が仇となっている
ただ眠くなる
SUITSに出ていたアビゲイル・スペンサーが登場

◆EP4
ダラダラと続くので見ていて辛い
市街地での撃ち合いとか求めていないんですが(笑)
エンディングはLera Lynn - It Only Takes One Shot
曲まで微妙…

Lera Lynn - It Only Takes One Shot

https://www.youtube.com/watch?v=yL2JgT04ULw

◆EP5
すでにLera Lynnのプロモーションドラマと化している(笑)
というかLera Lynnを使い過ぎて前シーズンのような選曲のメリハリがない
シナリオも金や土地周りの利権争いがテーマでは他のドラマと変わらないうえに、
出演陣の魅力のなさが追い討ちをかける
エンディングもLera Lynnと似た雰囲気のAlexandra Savior - Riskで食傷気味

◆EP6
前シーズンの面白さの欠片もなくキツイ

◆EP7
登場人物の大半が犯罪者
残りは殺される役
なんだこの雑な筋書き(笑)

◆EP8
ほぼ救われないので凄く後味が悪い(笑)
残ったのは女だけ
結局Lera Lynnのプロモーション動画でしかなかった


という感じだったのであとは軽めにまとめる
シーズン1は『TRUE DETECTIVE』というタイトルを裏切らなかった
いかれた主人公ではあったけれど、最後まで凄まじい執念で事件を追いかけ
刑事という身分を失っても諦めない姿はまさに「TRUE DETECTIVE」だった
シーズン2はどうだろう
まず官憲ではない半端なマフィアが主人公のひとりという点に疑問がある
DETECTIVEじゃないうえに自己保身に奔走するだけの私怨の塊のような人物だ
残りの3人も事件に拘るわけではなく自己保身に走る場面が多い
自発的に動くというより誰かに動かされたり、動かないといけない状況にされるだけ
いっこうにシーズン1のような事件への「執念」は見られない
見られるのは、自分の子供や家族、恋人に向けられる「執着」だけだ
そしてその「執着」によって命を落とすのだから意外性や面白さを感じない
これでは『TRUE DETECTIVE』というタイトルである必要がない
同じタイトルなのに、ここまで別な作品になっているのは笑うしかなかった


「執着」ではなく「執念」をみたかった


結局これに尽きる
この場合の「執着」と「執念」の違いは自分の勝手な用法(笑)
ちなみにシーズン2の評価は良かったらしく続編が告知されている

True Detective Season 3 (2019) Teaser Trailer | HBO

https://www.youtube.com/watch?v=YpUznQds8p4

True Detective Season 3 (2019) Official Trailer ft. Mahershala Ali | HBO

https://www.youtube.com/watch?v=btoZfxs0pE0

安易にマシュー・マコノヒーを再登板させなかったのは正解だと思う
というかそんな簡単に出て欲しくない(笑)
もし出るなら素晴らしい素材があるのでそれを使って欲しい(笑)
その素材とはHeilungというデンマークのバンドだ
この人たちならシーズン1のカルトの元締めといわれても通用する(笑)
引用は次回にするが、見た目と音楽性がまさにシーズン1に合致するバンドだ