コルシカの音楽

コルシカの音についてまだまとめきれていないが少しずつ残していく

本当はもっと聴きこんでから、と思っていたが事情が少し変わった

後述するが負の方向でコルシカにスポットがあたってしまい残念だったからだ

最初にどれを貼ろうか迷ったが、とりあえず現時点で人気があるものにする


Ghjuliana Albertini - Stirling bridge

https://www.youtube.com/watch?v=mpzyiDhO5vo


力強く勇ましい声と切なげなメロディが鳥肌を立ててしまうくらい胸に響く

Vitalba - Stirling Bridgeという曲のカバーだがGhjuliana Albertiniのどこか不安定だが勢いのある声にのまれる

今のところRicordi di Petru-Pa名義アカウントに掲載されている動画の中ではおそらく再生回数が一番多い




こちらはCIRNESEというグループ

最初のL'attrachjuのViaghja luntanuという曲に引き込まれる

録音環境が整っていなくてもこの素敵なハーモニーだったので好きになった

この地声に近いような発声の多重和音がコルシカの声楽の特徴でChanson CorseあるいはChant Corseと呼ばれるようだ


Francescu Zito - Kyrie e Criste

https://www.youtube.com/watch?v=jiWFJAGtH8I


この動画などChant Corseらしい男声の声楽だ

これはVoce VentuのKyrie e Cristeという曲のカバーだが、実に自分好みのメロディと声質なので好きだ

原曲もSpotifyなどで確認できるが、CD向けに整えた声を上回る声量と迫力が凄まじい

飲み屋で歌っているだけでは勿体ないだろうと思うくらい質が良い

そしてそれはこのグループだけではない




最初ひとりで歌っているかと思ったら後ろに映っている仲間が綺麗にハモるから驚く

普通に立ち飲みしてるお客さんかと思わせておいてサラッと合わせる

そしてそれが上手い(笑)

後ろでサラッと声出してるお兄さんはJean-Do Biancoかもしれない

ギターはStefanu Travagliniか

この人達もたまに登場するけど、ちょっと似てる人かなくらいの自信しかない

あとRicordi di Petru-Paアカウントの特徴だが、収録場所の大半が飲み屋とか飲食店だ

これも推測になるが、身近に生音があるのはコルシカでは珍しくない文化のようだ



そのコルシカだが「独立」というキーワードの歴史を抱えている

コルシカ島民族主義集団、40年の独立闘争に幕
https://www.cnn.co.jp/world/35049978.html

FLNC(National Liberation Front of Corsica)については2014年に解決している模様だが、詳細はわからない

が、そう簡単に解決するような問題ではないのだろう

同じように「独立」というキーワードでカタルーニャが騒がれているが

それを風刺するのにコルシカの旗を使った画が週刊誌に掲載されてしまったからだ


最初に残念だと書いた理由はこれだ

コルシカという土地についてフランスではどのように認識されているのかは知らない

歌っている人たちの素性もよく知らない

ただその歌声に強く惹かれているので負のスポットがあたるのは気持ちよくなかった

Chant Corseは少なくとも自分の身近にはないとても素晴らしい文化だと思っている

街宣車で名前を連呼しながら走り回っている連中の声

スタジオで機械によって修正された人の声

技術に拘るあまり音そのものの魅力を失っている演奏

比べる対象としておかしいが同じ音であるにも関わらず彼らの声は心に響くからだ



そのChant Corseを知るきっかけとなったEsseのCampesinoだが、いまだにデジタル配信されていない

意外なことに他の原曲はSpotifyAmazonで取り扱われていることが多い

だから人気のあるCampesinoがそうなっていてもおかしくはないのに今のところ見当たらない

あくまでこれを書いている2017年10月下旬での話だから、いずれどこかで配信してくれるものと期待したい