コルシカの音楽
コルシカの音についてまだまとめきれていないが少しずつ残していく
本当はもっと聴きこんでから、と思っていたが事情が少し変わった
後述するが負の方向でコルシカにスポットがあたってしまい残念だったからだ
最初にどれを貼ろうか迷ったが、とりあえず現時点で人気があるものにする
力強く勇ましい声と切なげなメロディが鳥肌を立ててしまうくらい胸に響く
Vitalba - Stirling Bridgeという曲のカバーだがGhjuliana Albertiniのどこか不安定だが勢いのある声にのまれる
今のところRicordi di Petru-Pa名義アカウントに掲載されている動画の中ではおそらく再生回数が一番多い
こちらはCIRNESEというグループ
最初のL'attrachjuのViaghja luntanuという曲に引き込まれる
録音環境が整っていなくてもこの素敵なハーモニーだったので好きになった
この地声に近いような発声の多重和音がコルシカの声楽の特徴でChanson CorseあるいはChant Corseと呼ばれるようだ
この動画などChant Corseらしい男声の声楽だ
これはVoce VentuのKyrie e Cristeという曲のカバーだが、実に自分好みのメロディと声質なので好きだ
原曲もSpotifyなどで確認できるが、CD向けに整えた声を上回る声量と迫力が凄まじい
飲み屋で歌っているだけでは勿体ないだろうと思うくらい質が良い
そしてそれはこのグループだけではない
最初ひとりで歌っているかと思ったら後ろに映っている仲間が綺麗にハモるから驚く
普通に立ち飲みしてるお客さんかと思わせておいてサラッと合わせる
そしてそれが上手い(笑)
後ろでサラッと声出してるお兄さんはJean-Do Biancoかもしれない
ギターはStefanu Travagliniか
この人達もたまに登場するけど、ちょっと似てる人かなくらいの自信しかない
あとRicordi di Petru-Paアカウントの特徴だが、収録場所の大半が飲み屋とか飲食店だ
これも推測になるが、身近に生音があるのはコルシカでは珍しくない文化のようだ
そのコルシカだが「独立」というキーワードの歴史を抱えている
FLNC(National Liberation Front of Corsica)については2014年に解決している模様だが、詳細はわからない
が、そう簡単に解決するような問題ではないのだろう
同じように「独立」というキーワードでカタルーニャが騒がれているが
それを風刺するのにコルシカの旗を使った画が週刊誌に掲載されてしまったからだ
カタルーニャ独立派を風刺した仏誌シャルリー・エブドの1面、スペインで賛否両論
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/16/charlie-hebdo-catalogne_a_23244327/
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/16/charlie-hebdo-catalogne_a_23244327/
最初に残念だと書いた理由はこれだ
コルシカという土地についてフランスではどのように認識されているのかは知らない
歌っている人たちの素性もよく知らない
ただその歌声に強く惹かれているので負のスポットがあたるのは気持ちよくなかった
Chant Corseは少なくとも自分の身近にはないとても素晴らしい文化だと思っている
街宣車で名前を連呼しながら走り回っている連中の声
スタジオで機械によって修正された人の声
技術に拘るあまり音そのものの魅力を失っている演奏
比べる対象としておかしいが同じ音であるにも関わらず彼らの声は心に響くからだ
そのChant Corseを知るきっかけとなったEsseのCampesinoだが、いまだにデジタル配信されていない
だから人気のあるCampesinoがそうなっていてもおかしくはないのに今のところ見当たらない
あくまでこれを書いている2017年10月下旬での話だから、いずれどこかで配信してくれるものと期待したい
リンク
コルシカ島の民族音楽https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%AB%E5%B3%B6%E3%81%AE%E6%B0%91%E6%97%8F%E9%9F%B3%E6%A5%BD