2015年

あっという間に新年を迎え

2014年にやり残したことや思い残したことなど多々あるけども

大きな怪我や病気もなく過ごせたことに感謝したい

2015年も心身共に健やかでありたいな



と書いた矢先にアレだけど、心のほうは若干イラついてる

理由は10月からBeatportにも消費税が課税されるようになるから

「消費税の課税対象となる年間の売り上げが1000万円を超える海外企業を対象に、来年10月から日本の税務署への申告納税を義務付ける」

とあるからBeatportも課税対象になっていると思う

あくまで推測だけど日本での売り上げも1000万は超えてるでしょう

で、課税する理由がまたイラつく

「海外からの配信に消費税がかからず国内事業者が不利な状況になっている」
※日経より引用
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2601S_W4A620C1PP8000/

からだそうだ  

そもそも欲しい曲を売ってる国内事業者がいねえんだっつーの

あってもせいぜいiTunesAmazonの256kbps配信版で音質的に対象外だ

しかも両方とも海外事業者で、Amazonに至っては今回の課税措置の中心にいるわけだから

価格上昇しても音質そのままじゃAmazonから買うメリットがまるでない

iTunesAppleって企業のスタンスとソフトとしての管理性が好きになれない上に

自分のPCの環境ではトラブルを起こすので問題外



結局Beatportが日本から撤退なんてことをしないかぎり今後も依存するだろうが

価格の上昇前にHoldしてる曲を消化しないといけなくなりそうだ

セールのタイミングで買うとしても8%~10%値上げされると予想した場合

現時点で1600曲程度あるHoldを全て購入するとなると2万円程度余計に上乗せされることになる

まあ全て購入対象というわけではないが、気分的に欲しいタイミングで買ったり

セール価格だったら買っても後悔しない曲、といった選択肢が効かなくなるのは面白くない

なにより、国のためにいくら納めようと良い曲が生まれる土壌ができるわけでもないのが一番頭にくる

個人にまるで貢献しないシステム

これからの可能性を感じさせる国内のコンポーザーがいても、実績がなければ国が支援することはない

いや実績があってもそうか

国内外で活躍し、知名度も高く、ビジネスとしても成功を収めた若いコンポーザーがいたとして

じゃあ国で奨励金なり補助金なり出しましょうってなるか?

少なくとも自分はそんな例を聞いたことは無い

逆に「技術者」が評価されるのはよく見る

由緒あるコンクールでピアノの賞をとりました

有名な芸術祭でバイオリンの演奏が高く評価されました

よく聞くフレーズは↑のようなものばかり

試しに文化庁のHPを見てみればよくわかる


オペラ、オーケストラ、尺八、筝etc

「伝統的」な分野の「技術者」ばかりが評価されてきている

というか根本的に個人がどうこうできない事業もある

例えば「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

新進気鋭のコンポーザーも該当しそうな事業名だが、実質は「伝統的」な分野の団体に絞られている

個人では応募すらできない

そして音楽分野はほぼオペラやオーケストラの事業内容が採用されている

いっそのこと「伝統文化を次代に継承する芸術家育成事業」とかに事業名変えろよと言いたくなるレベル

さらに「新進芸術家の海外研修」を見れば方向性が尚更わかる

平成26年度 音楽19名 うち作曲1人 他は楽器や声楽といった「技術者」
平成25年度 音楽21名 うち作曲2人 他「技術者」
平成24年度 音楽24名 うち作曲3人 他「技術者」 ※但し作曲のうち1人はジャズ志望と明記され「異色」らしい

ジャズでさえ異色扱いで笑えてくるが、要は「技術者」を育成しているのであって「作曲家」は数えるほどしかいないのが実情

わざわざ文化庁のリンクまで引っ張ってきて何が言いたいのかというと

「自分好みの曲を作ってくれるコンポーザー」なんてピンポイントの対象は尚更国に相手にされるわけもない

ということ

にもかかわらず10月からは好きな曲を買うたび、国に上納金を納めなければいけない

これが納得できないってこと

一方でアニメ、マンガ、ゲームといった近年海外で収益が上がって「国益になっている分野」は「メディア芸術の振興」と括られて奨励されている

現実的に収益性が高い分野は国に認められている

おかしいだろ

繰り返しになるが、

「海外からの配信に消費税がかからず国内事業者が不利な状況になっている」
※日経より引用
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2601S_W4A620C1PP8000/

という程度には収益性がある、つまり「収益性が高くなって国に認められた分野」に新たに課税処置を決めておきながら

その分野におけるクリエイターを支援していないってのはどういうこと?

収益をあげている現代音楽の作曲家を育成しないけど、伝統的な楽器を演奏する技術者は国が全力で支援してるのはどういうこと?

新進芸術家だの文化芸術創造プランだの謳っておきながら、本当に新しい文化を支援していない、あるいは高いハードルを設けているのは

どういうこと?

突っ込みだせばキリがない



2015年初っ端から無駄に愚図ってるけど、終始こういう感じかな

物事の悪い面ばかり捉える性分だから色々なマイナス面を大げさに書くだろうし

まあ隠すことでも隠せるものでもないからこのままやっていく