Arturo Gatti
突然の訃報からもう3年になります
よく知りもせずボクシングのネタで書いたりしてますが
ガッティほど心に残ったボクサーは少ない気がします
打って打たれて相手が倒れるか自分が倒れるか、見ていて痛ましい程のスタイルで
勝つときも負けるときも傷だらけになって
ボクサーとしての寿命、人としての寿命まで縮めるような戦い方は常に前のめりで
こんなリスキーな試合ばかりをするガッティでしたが、自分にとっては辛いときの心の拠り所になっています
誰との試合かは思い出せませんが、乱打されてふらつきながらも
「上等だこのガキ」とでも言いたそうに不敵な笑みを浮かべたことがあって
その面があまりにも強烈で心に残ったんです
以来、何か辛いことがあるときには歯を食いしばってそのシーンを思い出すようになりました
ガッティは笑って困難に向かってったぞ、と
ガッティなら退かねえぞ、と
今でも、というかこれからも変わらずに辛いときには彼の笑みを支えにしていると思います
死の際に何があったのかはわかりませんし、知りたいとも思いません
ガッティがもういないという事実は3年前に刻まれて、それはもう変わりようがないからです
ただひとつだけ
彼の死後、ガッティの名前を背負って戦ってくれたマリナッジとクリス・ジョン
もしかするとフアレスも
彼らには感謝の言葉もありません
あの時はただただ嬉しかった
試合を見ることはもうないかもしれませんが、残りのボクシング人生とその後から始まる人生を全うして欲しい